薄めのレール際の球は、難しいですよね?苦手な方も多いと思います。
ここでは45度以上に薄い厚み(厚みが約45度~80度程)のレール際の球の効果的なポケットの方法について説明していきます。
結論
1.厚みを取る際、キューを置いて、明確に目視で厚みを計ってから、そのキューに体を合わせる形でアドレスに入りましょう。
2.半タップでも手玉にひねりを入れておくと、的玉の走りが安定してきれいにレールに沿って走ります。
3.遅すぎるキュースピードは要注意。スローの見越しが必要になります。
ひねり、キュースピード、厚みの3つでスローに対応しましょう。
詳細
レール際の球は、ポケットが難しいですよね。
ねらい角度が45度位になると、かなり気をつかいます。
よくある外しが、的玉がレールにかすって、ポケットの入り口でガタガタと嫌われるパターンです。
何故外すのでしょうか、そしてポケットの成功率を高める為に何か良い方法はないでしょうか?
レール際の球のポケットは難しいといっても、実はレール際にない普通の的玉をポケットするよりも有利な点があります。
それは、レールがあるお陰で、実は厚みがとりやすくなっている点です。
レール際の球は、レールに沿う方向の厚みで狙えば、およそポケット方向に向かうのはわかりますよね。
レール際の球は、時に角度がエグくて、60度、それこそ80度ぐらい薄い球をカットしに行き、時に成功もします。
これができるのは、レールが視覚を補助しているからです。
もしレール際でない、テーブルの真ん中にあるような的玉で、ポケットとの角度が70-80度位の球って入りますか?
もう薄すぎて、狙う気にもなれません。
これは厚みを取るのが困難であり、何らかの視覚的補助がないと、厚みが取れないからです。
ここにレール際の球を狙う際のヒントがあります。
レール際の薄めの球を狙う場合(厚み45~80度位とします)、イマージナリーボールの中心に、キューの先端を置き、それと手玉とを結ぶライン上にキュー上がるよう構えてください。
そしてそのキューを動かさずに、体をキューに合わせに行ってください。
体にキューを合わせに行くフォームの取り方は、フォームの造り方:常に基準点を設けるにありますので、ご参照ください。
これにより手玉から的玉までの明らかな視覚的補助ができ、さらに的玉からポケットまでのレールという視覚的補助ができるので、実はかなり狙いがしやすくなってます。
しかし、しかしですよ、それでもレール際の球は難しいと感じてしまうと思います。
それはなぜでしょうか?
それは、ポケットの許容範囲が狭い為です。
例えばテーブルのセンターからコーナーポケットにシュートする際、的玉とポケットの中心を結ぶラインから、左右どちらに少しぐらいそれて的玉が走っても、ポケット出来ますよね。
これはポケットの許容範囲が広いからです。
しかし、レール際からのポケットは遊びすくないため、正確な狙いが必要となります。
どうすればいいでしょうか?
正確な狙いをするためには手玉と的玉とラシャの間に発生する摩擦であるスローを考慮しなければなりません。
スローと厚みの関係については、厚みのとり方は撞き方により異なるに書いているので参照ください。
スローの影響をなくすように撞くと、比較的厚み通りに狙えます。
下記の方法です。
1.キュースピードを上げて撞くことで、スローの効果を減少させる
2.手玉に半タップでも順ひねりを入れてスローと相殺させる
しかし、いつも順ひねりを入れるわけではありません。
無回転で的玉に当てなければポジショニングができない状況もあります。
その際は、薄めに、なるだけ早いキュースピードで撞いてください。
薄めに狙う理由は、スローにより厚く外してしまう分と相殺させるためです。
キュースピードを上げる理由は、スローの影響をなるだけ抑える為です。
更にこうゆう状況もあると思います。
キュースピードを抑えて、無回転で的玉に当てなければならい時。
その時は、かなり薄めに狙ってください。
かなり薄めにねらっても、キュースピードが遅い為、スローが大きくかかり、相殺されてちょうどいい具合にポケットに向かいます。
またこうゆう場合もあると思います。
ポジショニングの為、逆ひねりを入れないといけない時。
この場合も薄めに狙ってください。薄目に的玉に当たっても、逆ひねりの回転が的玉に伝わり、
それによって的玉の軌道がポケット側に補正されるので、結果的に、的玉がポケットに向かいます。
キュースピードの遅い逆ひねりの場合は、スローの影響が一層出ますので、一層薄めに厚みを取ってください。
いかがでしょうか。
個人差がありますし、感覚の差がありますので、上記を念頭に、いろいろと試してみてください!
45度より厚めのレール際の球は、薄めのレール際の球とは性質が異なってきますので、また、別の記事で説明します。