ビリヤードを趣味としていきたいなら、上手く上達していきたいものです。
ここではフォームについてお話しします。
本ブログでも述べておりますが、ビリヤードが上達するにおいて、フォームはとても重要です。
これから身に着けていくシュート力やポジション力といった技術は、きれいなフォームの上に成り立ってます。
きれいなフォームが作れる人は、だいたい上手な人が多いです。
プロのフォームはきれいなものです。
またフォームがビシッと決まると、カッコいいものです!
さて、以下のフォームを見て下さい。
(a)と(b)のどちらが上級者でどちらが初心者でしょうか?
答え: 上級者は(a)です。
(b)は初心者の方に多く見られるフォームです。
さて、何が違うのでしょうか?そしてなぜ上級者は(a)のようなフォームを取るのでしょうか。
ひとつひとつ見ていきましょう。
~ キューは水平がいい ~
(a)上級者のフォームのキュー(赤棒)はテーブルとほぼ並行(水平)になってます。一方(b)初心者の方のフォームはキューが斜めになってます。
キューは水平がいいということになりますが、それはなぜでしょうか?
(a)の右側を見てください。手球がテーブル上を進む方向を黒矢印で書いてますが、キュー(赤棒)と手球(白球)の黒矢印の方向が一致してます。これはキューからの力の伝達方向が手球が進む方向と一致していることを意味します。
一方、(b)の右側を見てもらうと、キュー(赤棒)と手球(白球)の黒矢印の方向が一致してません。キューが斜めになっており、これでは力の伝達が非効率的です。更にキューが斜めから入ると、白球にカーブが発生しやすくなり、正確に白球を走らせることが難しくなります。
ちなみに(a)はキューレベルが低い(青両矢印の幅が短い)、(b)はキューレベルが高い(青両矢印の幅が長い)といいます。
なるべく、キューを水平(キューレベルは低く)しましょう!
~ 上体の高さについて ~
それではなぜ、キューレベルが低かったり高かったりするのでしょうか。
その原因の一つは、上体の高さにあります。下図をご覧ください。
(a)上級者は姿勢が低く、顔とキューとの間の距離が短いことが多いです。一方、初心者の方はその逆で、上体が高く、顔とキューまでの距離が長すぎることがあります。
上級者でも上体を高めにしてついている方もいますが、初心者の方のそれは、高すぎことがあるので、(a)のように、低めに構えてみましょう。低く構えた方が正確な狙いがしやすいこともあり、現在のスタンダードです。
~ ストロークについて ~
キューを前後に振る動作をストロークといいます。
ストロークは極めて重要です。
なぜなら、シュート力もポジション力もストロークの質に大きく依存するからです。
ストロークにおいてキューが真っすぐに振れていないと、手球を狙った所に運ぶことができませんし、どのくらいのキュースピードで、どのくらいのタッチ感で撞くかは、ストローク次第だからです。
ビリヤードはストロークが全てというプロの方もいます。
さて、そのストロークですが、上級者(a)と初心者(b)で比べてみましょう。
(a)を見てください。キューをグリップした際(キューを握ることをグリップといいます)、肘から下の前腕が、地面と垂直になってます(図中の破線)。これがいいグリップの位置です。
尚、グリップは、鞄を持つような感じがいいといわれます。力んだりしないようにしましょう。力むとストロークが不自然となり不正確となります為。
初心者(b)の方に多いのは、前腕が図のように地面と垂直ではなく、後ろ側でキューを握っているケースです。これは十分にテイクバック(キューを後ろに引くこと)が出来ません。よって、グリップの位置を(a)のように修正しましょう。これにより、テーブルと水平にキューを後ろに引くことができるようになります。
また(a)のように地面と垂直の位置で白球を撞くことが(インパクトするが)、効率よくキューからの力や情報を手球に伝えることができます。
~ レストの長さについて ~
グリップする側の手と反対側の手でキューを支えますが、これをブリッジといいます。
このとき、初心者の方によくありがちな状況は以下の(b)の様です。
(b)図の黒線で書かれているように、ブリッジの手の位置と、手球(白球)までの距離が、(a)と比較して長くなってます。この長さをレストといいますが、初心者の中には、レストが長すぎる方がいます。
レストの長さは約15cmくらいにしておきましょう。
上級者やプロはレストがもっと長い方が多いですが、それはキュースピードを上げたり、パワーのある球運びをしたりするとき等に有利だからですが、初心者の方はまだ必要ありません。
また(a)(b)の青色括弧を見てください。(a)は短く、(b)は長くなってます。これはキューの先端と手球(白球)との距離を表してます。(a)のようにグリップを地面と垂直にした際に、キューの先端とのタップと手球との距離が、1-2cmくらいになるように意識しましょう。初心者の方は、この距離が5-10cmほど空いていたりする場合があります。これでは正確に手球を撞くことができません^^.
~ 理想的な三角形 ~
右手でグリップする場合(右利きの場合)、右手前腕、右手上腕、左手が結ぶ形が、きれいな直角三角形になっている方がいいと言われます(a)。初心者の方は(b)のような三角形が多いので、(a)に近づくようにしてみましょう。鏡とか、スマホ動画とか、友達に写真撮ってもらったり見てもらったりするといいと思います。
以上、大体こんな感じです。
あと、ブリッジとか、スタンスとかありますが、続きはまた!