厚みのとり方は撞き方により異なる

厚みの取り方は撞き方に拠らず常に一定でしょうか?

結論

厚みは撞き方により変わります。キュースピード、縦・横ラインの撞点次第で厚みが変わってきます。

これはラシャや球同士に摩擦が存在する為です。

このことを意識しながら撞きましょう!

詳細

厚みは撞き方に拠らず一定で変わらないと思ってますでしょうか?


もしそうでしたら、その認識は、間違ってます!

縦ラインの撞点においても、横ラインの撞点(ひねり)においても、キュースピードの違いおいても、
またそれらのの組み合わせにおいても、結果、現実的に狙うべき厚みは変わってきます。

なぜでしょうか?

それは摩擦という力が働いているためです。

手玉と的玉とラシャは摩擦という力によって、相互に影響を及ぼしあいます。

しかしラシャは質量が重いので(テーブル全体に広がりテーブルと固定されている)、見た目には、摩擦力の影響は、手玉と的玉にのみに現れます。

長期的に見れば、ラシャにも摩擦力の影響があったことが、ラシャがすり減っていたり、穴が開いていたりすることからわかります。

手玉の縦回転も横回転も、丁度ギアのように伝わるのは、手玉と的玉間の摩擦力があるためですが、
手玉から的玉に回転が伝わった後の的玉の動きに大きく影響を与えるのは、ラシャとの摩擦です。

ラシャとの摩擦によって、的玉の走る方向が影響を受け変わるので、あらかじめそれを考慮しなければなりません。

かといって、ラシャとの摩擦を現実的に把握することはできませんので、インプット側の経験的情報(キュースピードやひねり具合等)を加味して、厚みを決めていきます。

キュースピードが遅いと、スローが強く発生する理由は、的玉のポケットに向かうスピードが遅く、その分、ラシャとの接触時間が長くなり、ラシャの摩擦の影響を強く受けるためです。

また、手玉に適度な回転を加えると、的玉も適度な回転を得ますが、これによって的玉が一定方向の回転をもってラシャ上を走ることができるので、スローの影響が抑える効果が得られます。

例えるなら、移動式の荷台の車輪をロックした状態で荷台を動かそうとすると、一苦労しますが、これは車輪と床との間に強い摩擦が生じているためです。

一方、車輪のロックを解除すると、車輪が自由に回転するので、床からの摩擦を過剰に受ける前に車輪が適度に回転し、その結果、荷台を楽に運べます。

このように、車輪の回転を的玉の回転ととってもらえれば、的玉に回転があった方が、ラシャとの摩擦が少なく、スローの影響を減じた厚みの狙いが可能となります。

このことを考えると、よく滑るテーブルと重たいテーブルでは、ラシャから受ける摩擦の度合いが変わりますので、厳密には厚みのとり方が変わってきます。

晴れた日の乾いたテーブルと、雨の日の湿気て重たいテーブルにおいてもそうです。

また手玉のサイドスピン(ひねり)が、的玉に与える影響も無視はできまん。

手玉のひねりによって、的玉が横にはじかれるからです。

なので、順ひねりをする際は、意図的に少し厚みを厚くとります。

これはひねりによって的玉が横にはじかれるのを予め見越して厚みを取っているからです。

そして通常、順ひねりはスローと相殺するので、的玉の走る軌道が安定します。

このようなことを意識しながら、球を撞いてみてください!

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