フォームの造り方:常に基準点を設ける

いつも安定したフォームを再現性よく実現するための方法ないでしょうか?

結論

再現性の高いフォームとするため、手玉と体の距離をいつも一定に保つようなルーチンを取り入れてください。

詳細

皆さま、スヌーカーのフォームづくりをご存じでしょうか?

スヌーカーは英国などで国民的人気のスポーツであり、
トッププレーヤーは億を稼ぎだします。

スヌーカーのテーブルはポケットビリヤードよりも大きいですが、ポケットと球は、ポケットビリヤードより小さいです。


特徴として、正確な入れが要求されます。

そのため、スヌーカーにおけるフォームの正確さはとても重要であり、特徴的なフォームを取ります。

スヌーカーでは、キューを体の4点で抑えに行きます。


グリップとブリッジの他に、あごと右胸の4点にキューを接触させることで、キューブレを抑え込みます。

ポケットビリヤードのように、比較的ゆったりとして懐を確保するフォームとは異なります。

そのためスヌーカーにおけるフォームは遊びゼロのフォームです。

上半身だけにフォーカスして話しますが、毎回常に体の決まった部位にキューを当てる為、毎回同じように再現性のあるフォームを取ることができます。

4点の基準を抑えをまもってさえいれば、体調が悪かろうと、いつも同じフォームを取ることができるメリットがあります。

この毎回同じの再現性が確保されることで、精度の高いシュート力を保持できます。

ところがポケットビリヤードではどうでしょうか?

このようにがちがちにフォームを取ることはありません。

なぜなら、先ずはしんどいからです。そして適当な体の遊び(懐具合の確保:空間の確保)がなければ、ストロークが制限されてしまい、パワフルなキュー裁きができないからです。

ところが、そのため、ポケットビリヤードのフォームにはウィーク点が存在します。

スヌーカーと違って、毎回同じフォームを取ることができません。

その結果、日によって調子のいい日や悪い日の波が激しく存在してしまいます。

この問題を解消する手はないでしょうか?

あります!

以下のフォームづくりを取り入れてください。

ポケットビリヤードのフォームにも、毎回変わることのない基準を取り入れてやればいいのです。

それは、手玉と体の距離をいつも一定に保つようにすることです。

具体的にはどうすればいいでしょうか?

アドレスラインにキューを置いてください。右手はキューをグリップした状態で、キュー先のタップが手玉ギリギリに近づけてある状態です。

右手は右腰の上の脇腹辺りにおいてください。

これを毎回の起点とします。

次に、このキューを動かさず、左足を一歩前に、右足のつま先を90度に開き、
続いて、左半身をテーブル上に滑り込前せてください。


具体的には左手をキューに沿わせながら、左手がテーブル上につくまで、左半身を前に持っていき、そこでブリッジを組みます。


このときの注意点は、アドレスラインに合わせたキューを動かさないことです。
キューが固定されたまま、体をキューに合わせに行きます。

これによって、自然と、フォームが形成されてます。

このルーチンによるフォームのメリットは、いつも、手玉と体の距離感が一定であることです。

ポケットビリヤードでよくあるアドレスのとり方として、アドレスラインを右足で踏みながら、
空中でキューをしごいて、そしてアドレスラインにキューを合わせに行きます。

ほとんどのプロはそうしてます。初級種から上級者のアマもそうしてます。

ただちょっと待ってください。

プロや上級者は、とてつもなく球を撞きこんできた人たちなので、手玉と体との距離感を間違えません。

そのためこのようなアドレスの入り方をしても問題が生じません。

しかし初級者や中級者は、まだまだ球の撞きこみが足りないため(経験不足)、このやり方を取ると、
毎回のように、手玉と体の距離感が違ってきます。

ある時は距離感が長い為、体が前のめりになったフォームをとったり、ある時は距離感が短いため、体が詰まってしまい、窮屈なフォームを取ったりします。

もうこれだけで、フォームの安定性はがた落ちです。プレイに再現性なく、不調を感じ、ダメな自分に落胆してしまいます。

ああ、自分はビリヤード向いてないんだと、センスないんだと、、

違います、大丈夫です!

このアドレスラインキューを合わせ、キューに体を合わせに行くフォームは、特に初級から中級者の方には有効です。

体になじむまで何回もやってください。一人練習でも、相撞きでも、試合でもこれをルーチンとしてやってください。


そしてこれで玉の距離感を体感できるようになったら、プロがやるように、空中でキューをしごいてから、アドレスに入ってもいいと思います。

フォームにいつも変わることのない基準を作る!

これが今回のポイントでした。

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