普通のスタンスは右手にキューを持った場合、右足が軸となり、左足を前に出すフォームになります。
左足が前で右足が後ろになるといういわゆる普通のフォームです。
このフォームをここでは便宜上、順足フォームと呼ぶことにします。
さてでは、逆足フォームとは何でしょうか?
それは右手でキューを持った場合、右足を前に出すフォームです。結果、左足が後ろに来ます。
右足と左足の位置が通常と異なり逆になります。
へんてこなフォームです。こんなフォームを取る人は、もうめったにお目にかかれません。
というか、ごくごくまれに話を聞くだけで、実際には見たことがありません(試したことのある筆者以外、、)。
しかし、しかしですよ、意外ととこの逆足フォームはいいんです!!
どういいかというと、
1.狙いが直感的です。見た目通りです。
どうゆうことかというと、右手でキューをもって右足を前にしてアドレスラインを踏むと、アドレスライン、右手グリップ、右足が直線状に乗っており、その状態からそのまま上体を傾けることで、即球が撞けます。順足フォームのようにい一度構えて一呼吸置く必要がありません。
慣れてくるとわかるのですが、サクサクと連続して球を撞けます。
2.上半身の姿勢が自然と極めて低姿勢になります。
その結果、球を狙いやすいです。シュート力がアップします。
3.腰が正対し、上半身がいい感じに適度にロックされる
体軸がいい感じで前後に伸びてロックされ、右脇が閉まったような感じになって、
その結果、キューが真っすぐにビシッと出ます。そのため、手玉をしっかりとらえて結構質のいい球を付けます。
シュート力もいいです。的玉に当たった後の手玉の質や転がりもいいです。
欠点
いわゆる懐がつぶれるので、パワーのある球には向いてないかもしれません。
中程度のパワーが必要な玉撞きには、全く問題ないですが、大きく手玉を回したいときなど少しパワー不足を感じる時があります。
また見た目はカッコ悪いです。というか、通常ではないので、変に見えてしまいます。
もしプロの方々が逆足フォームを推奨していたら、巷には順フォームと逆フォームの人が適当な比率で存在することになるので、
そんな違和感も感じなくなるでしょう(あ、あの人逆足フォームで撞いてる、xxプロと同じだ、みたいな)。
そういえば鈴木さんちの球日記でそんな感じの考察がされていたと思います。
また日本ビリヤード黎明期の立役者の一人である、花谷元プロも、一年間ほど逆足でプロツアーを回っていたことがあったが、気持ち悪いからやめてと言われたそうです。
逆足フォームにも一定のメリットはあります。
逆足フォームは変だと思ってみても、皆さんも時々逆足フォームを使ってみるのもいいかもしれません。
キューが届きにくいつきにくい球など、右足を前に出した方が、キューが届きやすくつきやすくなります。
逆足がかっこ悪いと思ったら、一度逆足フォームで構えたのち、その上半身の形を維持したまま、
左足を前に出して順足フォームに変えてみるのも手かもしれません。
逆足フォームの上半身の形を維持したまま、通常の順足フォームで撞けることになります。
また順フォームで不調が長引く場合、わざと逆足フォームに変えて、フォームをリセットする効果もあります。
試してみてね!