試合:適度な緊張、闘争心と平静 

試合では自身のベストプレーを実現したいものです。

その実現に向け、心身のコントロールはとても重要です。

それでは、どのようにな心身の状態が望ましく、またどのようにすればいいでしょうか?

結論

心のありようとしては、闘争心と平静が同居した状態。

身体のありようとしては、軽やかでリラックスし、うっすらと汗をかいている状態

詳細

試合では自身のベストプレーを実現したいものです。

誰もがそう思う反面、現実には難しいところもあり、そのためご自身のベストコンディションを引き出せたと思う試合は、いつまでも記憶に残っているのではないでしょうか。

ベストプレーは、自身が有する技術のみから実現されるものではありません。

自身の心身の在り様をベストな状態に持っていく工夫が必要です。

別の記事で、試合においては、適度な緊張感が重要であると述べました(記事:試合で緊張することはよくないのか?)。

この適度な緊張感を具体的に表現すると、闘争心と平静が同居しているような状況です。

ビリヤードにおける闘争心とはどんな感じでしょうか?

これは人それぞれで、ご自身が闘争心を感じることでいいと思います。

私の場合、ビリヤードでありながら、これから殴り合いのボクシングをするつもりで試合に臨みます。

よっしゃ!ガンガン行こぜ!さあ来いよ!殴り合おうぜ!みたいな。

そうすると、私の中で、爽やかな闘争心が湧いてきて、いい精神状態で試合に入れます。

殴り合うことを前提にしているので、相手が球を入れてもひるみません(=殴られる)。 ナイスパンチ!

よっしゃ!次は自分の番だ!といって、果敢に球を入れに行きます(=殴り返す)。

これによって、試合のプレッシャーに潰されたり、自分に負けそうになったり、ひよった球を撞くことを、私は回避できます。

その他、咆哮するエバンゲリオン、 相手を威嚇し打ちのめさんとする範馬勇次郎 、使徒を猛烈にぶった切るガッツなど、アドレナリンが上がりそうなシーンの主人公と自分とシンクさせ、闘争心を高めたりもします^^

あと、自分と同じぐらいのプレーヤーが、試合で果敢に挑戦的にプレーするyoutubeを試合前に見たりもします。「相手が格上で強いのに全くひるまない!果敢でチャレンジングで攻撃的な球を撞き続けている。なんてかっこいいんだ!その精神性と態度が素晴らしい!自分も負けないぞ!」、といった感じで、自分もこの人に負けないように、果敢なプレーをするぞと奮い立たせます。

一方、平静とは、落ち着いた心の在り様を意味します。

これは、billiards-daysで紹介のあった「小さな動きの楽しさ~ビリヤードのメンタルゲームをマスターする~(Bob Fancher著・森 覺摩訳)」という本の一説なのですが、禅の心得をもって、エゴを捨て、周りと自分を一体化させるることで心の不安を取り除き、境地に至ったように心を落ち着かせることができるようなことが書いてありました。そんなイメージで、自分と自分を取り巻く環境、すなわちテーブルやボールであったり、テーブルを囲む人々であったり、ビリヤード会場であったり、相手すらも、自分と一体化させるような心境に自分を持っていくことで、私は平静を形作ってます。いい感じだと、その時、自分と周りを遠目から俯瞰しているような心持でもあります。

この闘争心と同時に平静が私に宿っている時、高い集中力をもってプレーに専念できます。

心身のコンディションがいいので、気負いなく、いい球を連続して撞くことができます。

そうすると、体もあったまってきて、体がリラックスしていると同時に、うっすらと汗ばんできます。

このような状態になると、気負いが無くなると同時に、何故か負ける気がしません。相手のプレーが気にならなくなり、相手がファインプレーをしても動揺を感じません。相手が自分の手のひらでプレーしているようなお釈迦様の心境にもなります。

ゾーンみたいなものですかね。

適度な緊張、すなわち闘争心と平静が同居するような心をつくる試みをしてみてください。

闘争心を上げるきっかけは、人それぞれあるとおもいますので、日ごろから、何をすれば自分は闘争心が上がるのかを観察しておいて、試合で活用すればいいと思います。

また一方で、どのようなことをすれば自分は平静な心境になるのかも、同じく観察し、日ごろから訓練するといいと思います。

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