ご自身にとって最上のフォームはどんなフォームでしょうか？
結論
自然体です。何も考えずに、すっと構えて、すっとつけるフォームこそが最上です。
詳細
皆さま、フォームについて、色々と工夫し、苦労されていると思います。
ある程度上達するまでは、紆余曲折、試行錯誤されることはよいと思います。
本サイトでも、フォームの造り方について、色々と紹介してますので、ぜひヒントにしてください。
さて、フォームづくりですが、フォームを変えようとするとよく言われることがあります。
フォームを変えると、何カ月も、球が入らなくなる、手玉コントロールができなくなるので覚悟してね！って。
ビリヤードを始めたころから中級ぐらいまでは、フォームを変えることにより、シュート力やポジショニングの変調を体験することが多いと思います。
しかしながら、中級から上級者位にさしかかる時期で、結構たくさん球を撞いてきている頃合いになると、多少フォームを変えても、いうほど球が外れたり、手玉コントロールが悪くなったりしなくなります。
実際は、体感として、ほんの少しスタンスを変えたり、両つま先の方向を変えたり、グリップを少し変えたり、腰をちょっと曲げたり等々することで、結構球質が変わることを実感します。
そんな時、動画でフォームを取ってみると、外から観察してもフォームの何が変わったのか、全くと言っていいほど分からない場合も多いです。ご自身の内面の感受性が受け取る変化は大きいのですが。
このように、確かに、少しフォームいじるだけで、球質に対する感受性は鋭敏に反応するのですが、かといって、めちゃくちゃシュート力が落ちたり、ポジショニングができなくなるわけでもないことに気付く時期が来ると思います。
これは何を意味しているのでしょうか？
この時点で、あなたの基本的なフォームというのはある程度できていることを意味します。
これは今までさんざん球を撞いてきたので、そのことを体が記憶しているのです。
つまり、ストロークをする腕を中心とした神経系や筋肉が、繰り返し運動によって鍛え上げられ、記憶され、その結果、一定のパフォーマンスを達成できるように成熟しつつある状況です。
なので多少フォームをいじったとしても、一定以上のパフォーマンスが保証されます。
このような時期が来たらチャンスです。
もし今まで、フォームづくりのカチカチのルーチンにとらわれていたとしたら、思い切ってそれをやめてください。
例えば、つま先の向きがどうだとか、腰の向きがどうだとか、ストロークする肘を上げないといけない、、等々、このようなことに気を配ることを一切やめましょう。
そして、自然とキューを振って、気持ちよくキューを振れる状態を感じ取って、すっと構えてみてください。
思った以上に、いい球がつけることを体感できるかと思います。
こうなってくると、あなたにとって、最上の自然体フォームを手に入れたことになります。
あとはこの自然体の状態を繰り返して、体に慣れさせてください。
この状態だと、試合中にあれこれとフォームの心配をしたりしせず、目の前の球を撞くことに全集中できます。
プレーのテンポがよくなってきます。
リズムを刻みだします。
どんどん試合中のプレーの質が上がってきます。
この転換期の目安は、どんなフォームを取ろうが、一定の質が担保された球をつけるようになってきたなと自覚できる時期です。
その時が来たら、キューが自然とでるストロークを感じ取りながら、素直に球を撞いてみてください。
